2016年12月06日

細部に宿らなかった強さ

年間総合勝ち点1位の浦和レッズと、
2位川崎を破って勝ち上がってきた3位鹿島アントラーズによるJリーグチャンピオンシップ決勝の2ndレグ。

1発勝負ではなくホーム&アウェイ方式での決着なので先に整理しておくと、
浦和が鹿島のホームで行われた1stレグを先勝しているため
今回鹿島をホームに迎えた浦和は2ndレグで勝つか引き分けるかで優勝が決まることになる。

逆にアウェイの鹿島が勝つためには2ゴール以上を奪っての勝利が必要な状況となっていた。

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鹿島のプレスを無にするGK西川周作のロングフィード

ホーム&アウェイの2試合で決着をつけようとした時、
得失点で並んだ際に優劣を決定するアウェイゴールの存在は
ゲームをプランニングする上で大きなウェイトを占めてくる。

守備的になりがちなアウェイチームからは積極性を引き出せる反面で
ホームチームはアウェイゴールを取られまいとしてリスクを冒しにくくなる。

鹿島のホームで行われた1stレグの試合も
アウェイゴールに支配されるかのように鹿島がスコアを硬直させる試合となった。

しかしながら、ホームとアウェイを変えて臨む2ndレグではその立場が逆になる。

ましてやアウェイとなる鹿島は1点ビハインドを追っている状況でゲームプランに選択の余地がない。

逆にホームの浦和には選択肢ができる。

ゴールの欲しい鹿島が前からの圧力を強めてくることはわかっているので、
自らボールを保持して進めるのか、
それとも鹿島にボールを渡して自陣に引いてカウンターを狙うのか、
選択肢があるだけに迷うところもある。

その浦和の迷いは、中盤における激しい球際の攻防に対して、
背後に広がるスペースを警戒してリトリートした最終ラインの姿に表れる。

前後のコンパクトさを失う浦和は
鹿島の2トップに時間とスペースを与えて鹿島を自陣に招き入れる。

それでも、自陣ゴールに近いところまで全体の位置を下げて人数をかけた守備をすることによって
浦和は鹿島の攻撃を切ってボールを持つようになる。

ボールを失った鹿島はプレーが続いても続いてなくとも
高い位置からプレスをかけてボールを奪い返そうとするが
過度なプレスは自らの首を締めることを知っているため、
金崎夢生と土居聖真の2トップに加えてボランチの小笠原満男が前に出ることで
GK西川周作に近い距離からコースを消しながら徐々に浦和を追い詰める。

バランスを保ちながら前から圧力を強める鹿島のクレバーなプレスは西川に蹴り出す事を選択させるが、
西川から放たれるロングキックは前線の大外にポジショニングをとる関根貴大へとフィードされる。

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浦和は正確なキックを蹴られる西川の存在により
ショートパスを諦めてもなお繋ぐことは諦めないでいられる。

その反対に、プレッシャーをかけて浦和からボールを離しながらも
ボールを奪えずに自陣へと運ばれてしまう鹿島は
5トップの浦和に4バックで対応するため人数が足りなくなる。

ボールコントロールする関根の対応にSB山本脩斗がサイドに引き出されると、
CB昌子源とファン・ソッコは武藤雄樹と興梠慎三を、
逆サイドのSB西大伍は高木俊幸への対応で一杯一杯となる。

浦和の5人目を作るボールサイドと反対サイドのWB宇賀神友弥は
関根のサイドからボールが運ばれると中に絞りながら下がってリスク管理へとシフトしているが、
ボールが折り返されれば後ろに下がった位置からゴール前へと入ってくるため
やはり鹿島は最終ラインの対応だけでは人が足りなくなる。

安全に守備をするのであれば相手の攻撃の数よりも1人多い数を用意して対応するのがセオリーであるが
4バックの鹿島は最終ラインの選手だけでは5トップの浦和に対して人が足りないため
2列目から補うことになる。

鹿島のホームで行われた1stレグでは
ボランチの小笠原と永木亮太が1人ずつ最終ラインまで下がることでこれに対応していたが、
1stレグと違って2ndレグでは前からボールを奪うために小笠原の位置を上げているため
永木まで最終ラインへと下げるわけにはいかない。

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そうなると鹿島はサイドのMFを下げるしかなく、
後からゴール前に入ってくる宇賀神には右SMF遠藤康が戻ってカバーする形で対応している。

ただし、サイドハーフが下がってしまえば反撃の起点が2トップに限定されてしまうため
鹿島は低い位置から脱出する事を難しくすることになる。


約束事を守るべきか破るべきか

カツカツのこの状況で守備をすることは鹿島にとって危険と隣り合わせであったと言えるが、
ビハインドを追っている以上はボールを浦和から取り上げるために前からプレスをかけるしかなかった。

それだけに、鹿島は前線からはオーガナイズした組織で連動したプレスをかけながらも
ボールを運ばれてしまった際には約束事に縛られないスクランブルでの対応も必要だったし、
前半早々の浦和のスローインから始められたリスタート時もそうした対応が求められたように思う。

関根のスローインからニアゾーンへ侵入した高木の対応に
鹿島は昌子が引き出されたためゴール前はファンと西に興梠と武藤の2対2になると、
興梠と武藤が交差してゴール前に入ってきたことによって
ファンと西がともに武藤につられて興梠をフリーにして浦和にゴールが生まれた。

この場面でまず問題となるのは、
関根のスローインに対していち早く動き出した高木へのマークを
山本脩への指示だけに留めて自らは付いて行く姿勢を示さなかった永木の判断と、
スローインする関根にばかり気を取られていた山本脩の対応だろうと思う。

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永木が山本脩に指示を出していることからも、
小笠原が前に出ているために永木自身はできるだけ中盤から離れたくなかっただろうし
それがチームとしての約束事だったとは思うが、
指示が伝わっておらず山本脩が動き出さなかったのであれば
永木自ら動いてまずは高木をサイドに追い込んでおくべきだったと思う。

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ただし、昌子のカバーリングによってこれに対応して高木の更なる侵入を食い止めると、
折り返されたボールに対してゴール前は2対2の状況になっているので
鹿島は十分ではないけれども最低限守れる状況にはあったとは思う。

しかし、鹿島はCBファンが興梠をマークすると
後ろから斜めに入ってきた武藤に対して西が付いていたが、
興梠と武藤が交差してゴール前に入ってくると
武藤をマークし続ける西と共にファンも武藤にマークを変えてしまって
ファーに逃げた興梠をフリーにしている。

ゾーンで守備をするのであればファンの対応が正しくて西が追いかけ過ぎ、
マンツーマンであれば西の対応は正しくファンは興梠のマークを離すべきでなかったが、
咄嗟の判断を迫っているという点で武藤と興梠の交差するランニングが見事だったと言うべきだろう。

やはり鹿島が悔やむべきはその前の段階で浦和を食い止めておくべきであり、
永木には約束事に縛られ過ぎない柔軟な姿勢が欲しかったところだったと思う。


球際を支配した小笠原満男と永木亮太

浦和が1stレグとの合計で2点をリードしたことは鹿島に心理面での圧迫は与えたとは思うが、
この試合の鹿島が2ゴール必要なことには変わりない。

喫緊の優先事項をより明確にした鹿島は前からのプレッシングを強めて浦和に蹴ることを促し、
蹴らせたらディフェンスラインを上げる事でスペースを狭めてボール回収の効率を上げる。

それによりボールを保持できたら両サイドバックのポジショニングを上げて
浦和の5バックを押し込めてボールの支配を試みる。

鹿島は両サイドバックで横幅を取り始めるとトップ下の土居をボランチ裏に配置、
また前半途中からは左SMF柴崎岳を頻繁に中に絞らせている。

柴崎を中に絞らせた意図は、
土居の位置を上げることで前線を2トップにして浦和の3バックを足止めする事と、
浦和のカウンターを未然に防いでボールポゼッションを高める事にあったように思う。

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特に両サイドを上げる前の段階から既に横たわっていた
浦和のカウンターに対する防御の必要性に鹿島は迫られていたと言える。

浦和のボランチの阿部勇樹と柏木陽介に対して鹿島は小笠原と永木で対応したとしても、
低い位置に押し込めた両サイドのシャドー武藤と高木が繋ぎに加わると
マークが及ばずにどうしても空いてしまう。

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それに加えて、浦和に2点リードされて両サイドバックを上げ始めている鹿島は
ボールを動かす作業と回収する作業をボランチとセンターバックに依存し、
ボールが動かしやすくなるようボランチの小笠原はCBの近くに降り永木はサイドに移動しているため
クサビのパスを奪われるようなことになると前線との距離が開いている状況にある。

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ただでさえ浦和にカウンターを許しやすい状況に更に回収しにくい状況を上乗せしたことで
ボールポゼッションを高めるどころか
浦和のカウンターによって点差が開いてしまう危険性を抱えていたため、
柴崎を中に配置することによってそれを回避する意図もあったように思う。

その変更によって鹿島が浦和陣内にボールを留めるシーンは確かにあった。

だが、柴崎のプレスバックで浦和陣内で辛うじてファウルで止めるのが精いっぱいで、
背後に大きく広がるスペースを完全にコントロールするには至っていない。

反撃する機会を得て全体を押し上げてくる浦和は
ボールを鹿島陣内に閉じ込めてポゼッションを高めようとする。

しかしながら、小笠原ひとりに球際で負けてボールキープを許すと
浦和は再び撤退を余儀なくされる。

永木からボールを受けたファンの前線へのフィードでボールを運んだ鹿島に対して
前後が間延びする格好となる浦和は宇賀神が遠藤康に競り負けて突破を許すと、
その対応に槙野智章がサイドに引っ張られ、
スピードを上げてゴール前ニアに入ってきた柴崎に遠藤航と森脇良太がつられて
ファーサイドでフリーで待ち構えていた金崎に押し込まれた。

ボール支配率を高めるスタイルを標榜する浦和の守備は敵陣でのボール回収にある。

そのためにはボールを回収できるよう予め優位なポジションを取るべきであるし、
プレスを怠るようなことはあってはならないし、球際で負けてはいけない。

しかしながら、球際の攻防で存在感を発揮したのは浦和の選手ではなく
自陣に戻ってきた鹿島の永木であり小笠原であり、
この低い位置での球際の攻防を制したことが鹿島にとって大きかったと思う。


空中戦に持ち込む鹿島と地上戦へとシフトした浦和

前半の間に1対1に追いつけたことで鹿島は落ち着きを取り戻す。

ただし、もう1ゴール必要な状況ではあるので
前からプレスをかけたらディフェンスラインを上げてボール回収の作業効率を高めることを継続しながらも、
ボールを持った際には左SBの山本脩は高い位置に上げて
右SB西の位置はあまり上げずにバランスを取るようになっている。

もう1点取らなければならないけれども
逆にまた失点するようだと苦しくなることからすれば、
鹿島が殴り合いの姿勢からバランスを取り始めたことは必然だったと思う。

それにより、西のサイドは空かないけれど山本脩の背後は頻繁に空くため
浦和の狙いは鹿島の左サイドへと照準が定められるが、
飛び出してくる関根に対して鹿島は昌子、ファン、西の最終ラインがスライドカバーし
必要とあれば逆SMF遠藤康の位置を下げることで対応する。

右肩下がりの鹿島の布陣はボール回収の位置を低くするも、
左サイドでは金崎と土居の2トップと柴崎を前線に残しているため
ボール回収した後にはロングフィードを蹴ることによって逆に浦和の3バックに同数での対応を迫っている。

その鹿島に対して、浦和は後半序盤は押されるところはあったものの、
ロングフィードを用いた前半とは打って変わって後ろからショートパスを繋ぎ始めると状況が変化する。

右肩が下がって左肩の上がった鹿島の布陣は
前半のように連動してコースを切ったプレスをかけづらくなった。

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ショートパスを繋いでボールを鹿島陣内へと運んだ浦和は
左から右、右から左にボールを動かすことで逆サイドでスペースと時間を得ると、
遅れて下がって陣形の整わない鹿島に対してボールを支配し
裏に抜けた宇賀神のクロスから高木が決定機を迎えるまでに至っている。

そこで鹿島は前半から長い距離上下動した遠藤康を諦めて鈴木優磨にスイッチすると
鈴木の頭にボールを集めてボールを運び始める。

対して浦和は、高木に代えて青木拓矢を投入すると
柏木の位置を一つ上げて守備負担を軽減してロングフィード対応を強化するとともに、
関根に代えて駒井善成を投入することで山本脩の背後を衝くことも忘れなかった。

更には興梠に代えてズラタンを投入し、ボールを預けて前線で時間を作ることによって
引いて受け身にならずに時計の針を進めようと先手を打った。

その後に鹿島が利いていた小笠原を代えてしまったことには疑問符が付くが、
浦和のペトロビッチ監督が切った交代のカードはいずれも納得できるものではあったように感じる。


浦和を優勝から遠ざける雑なディテール

ところが、浦和は鹿島陣内にボールを運んでポゼッションを高めようとした場面で
森脇が金崎のプレスバックに遭ってボールを失うところから失点してしまう。

柴崎からクサビのパスを受けた土居が左サイドを上がってきた山本脩にボールを送り
その山本脩から前方に走りこむ土居へのリターンパスがそれると槙野がボールに触れず
右サイドからダイアゴナルに中に入ってきた鈴木に拾われて独走を許したことで
後ろから槙野がファウルで止めて鹿島にPKが与えられた。

このPKを金崎が決めて鹿島がとうとう必要としていた2点目を挙げることになるが、
この失点の責任の所在を槙野ひとりに求めるのは無理がある。

まず浦和がボールを支配できる状況にありながらもできなかったのは
鹿島陣内での阿部の立て続けの2つの軽率なパスがある。

最初のパスでは味方選手のフォローによって事なきを得ているが
金崎が背後に迫っていたにも関わらず森脇へ出した2つ目のパスの判断は
確実に浦和の失点の入口を作った。

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そして、個人的には槙野以上に問題だったと感じるのが
鈴木を視界に捉えて距離も近かったはずの宇賀神の対応である。

ダイアゴナルに走りこんだ鈴木に対してタイトに付いていくことをせず
槙野のミスを失点に直結させた。

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背後への警戒を怠った槙野の判断は責められて然るべきではあるが、
その判断ミスから失点する状況を作り上げたのは槙野ひとりではなかった。

浦和がもっとタイトルを取ろうとするならば
こうした先端にまで神経を張り巡らせる必要があるように思う。

これで逆にゴールが必要になった浦和はその後、槙野を前線に上げてパワープレーを敢行するも
機能するところを見せることなくゴールには至らず、タイトル獲得を逃す結果となっている。

2位以下を離して掴んだはずの年間総合1位の肩書は
むなしくも鹿島のタイトル獲得に蓋をされることとなった。

この結果は、年間3位からでもタイトルを獲得した「勝負強い鹿島」に対して
強いはずなのにここ一番で負ける「勝負弱い浦和」のレッテルを貼る。

しかし、両者を分けたのは決して都市伝説的な何か不明瞭なものではなく
全てにおいて相手以上にディテールを追求しきれたかどうかにあったように感じる。

ただし、その積み重ねをしたことで最も勝ち点を積み上げたはずの浦和が
タイトルを逃したことについてはやはり理不尽さを禁じ得ないところであり、
Jリーグが来シーズンから再び当たり前のあるべき姿を取り戻すことは歓迎したいと思う。






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2016年11月06日

右往左往する日本サッカーにヒントを与える一戦

最終節は浦和が引き分けたことで
勝てば年間総合でトップに立つ可能性があった川崎フロンターレ。

前半に2点をリードした展開からはそれを信じて疑わないところもありましたが
終わってみれば2−3で逆転負けし2位に甘んじる結果となっています。

現在のレギュレーションでは
チャンピオンシップを勝ち抜かなければタイトル獲得にはならないとは言え、
これまでタイトルを獲得したことのない川崎にとって年間総合を逃した落胆は小さくないと思います。

この先にまだチャンピオンシップもあることですから、
前半だけで2点もリードする展開を作りながらなぜ逆転されるまでに至ってしまったのか
それを知るためにも試合を振り返ってみたいと思います。

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不足を補う川崎のアイデア

長所とするボールを持って攻撃するためにも守備を整えて相手からボールを取り上げる。

かつてはボールを保持しての攻撃に傾倒していたガンバも、
J2落ちを経験して以降はボールの保持からではなく
そのひとつ前のボールを奪うところからゲームを捉えるようになったことで攻守の安定を得た。

攻守のバランスを取るために
以前から比較するとボールの保持に対して柔軟になったとも拘りを捨てたとも言えるガンバに対して、
川崎はボールを持つことこそがサッカーの醍醐味と言わんばかりにボールの保持に拘ります。

相手のゴールに近いところで自慢の攻撃を展開するためにも、
ボールを大事に後ろからショートパスを繋いでビルドアップしながら前方へと運ぶ。

そのボールを握る中心に存在するのが中村憲剛であることからも、
川崎からボールを取り上げたいガンバは憲剛対策を施して試合に臨みます。

この日川崎のセンターバックを務めた谷口と車屋に対して
ガンバはトップのアデミウソンと遠藤保仁を当てると、
それに続けて憲剛に対して今野泰幸をマンマーク気味に付けてボールを運ぶルートを寸断しようとした。

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今野の相棒である井手口陽介には前方と背後の間にできるスペースの管理をさせていることからも、
憲剛の存在をピッチから消せるのであれば
川崎のエドゥアルド・ネットにはある程度の自由を与えてしまっても構わない、
そういった意図が感じられる対応をしていたと思います。

川崎はこの試合、中盤にパスを配給できる大島僚太を負傷で欠いていたため、
憲剛の存在を消されてしまうとボールを運ぶためのルートが確保しにくく
場合によっては機能不全を起こす可能性もあったわけですが、
憲剛が不在、大島が不在の状況は今に始まったことではなく、これまでにもあったわけです。

パスの出し手がひとつ少ない、
そうした状況において川崎が解決手段として用いるのが大久保嘉人の位置を下げることです。

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本来なら最前線でパスの受け手としてプレーしゴールを取ることが仕事の大久保を
少し下げた位置でパスの出し手としての役割を担ってもらうことによって不足を補う。

単純に位置を下げるのではなくて、
下がった位置でパスの出し手として機能しながらも
パス&ゴーでその位置を上げて最終的にはパスの受け手となる。

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そうすることで大久保の得点能力が損なわれるところもあるけれども、
前線にはゴールゲッターとして完全に1人立ちした小林悠が存在するため
川崎にとっては中盤の欠損を放置するよりもダメージが少なくて済む。

しかし、この試合ではその小林悠までもが欠場していることから、
大久保を中盤に下げれば
相手のディフェンスラインに対する脅威という部分で著しくダメージを被ることになります。

小林悠の代役に起用された長谷川竜也は人を外す動きがうまく
風間八宏監督が好みそうな質の高い選手のイメージは受けたものの、
ワントップのタイプではなければ実績もないので
大久保や小林悠のような脅威をもたらすには足りない。

そのギャップを如何にして埋めるのかというところで川崎が用いたのが
右サイドMFエウシーニョを最前線に追加することでした。

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右サイドのエウシーニョがダイアゴナルランでゴール前に入っていくことによって
ガンバのディフェンスラインに脅威を与える。

エウシーニョが中に入ってくるとガンバのサイドバックは中に絞らざるをえず、
そこに川崎のサイドバックがポジショニングを上げてくると
ガンバはその対応でサイドMFが位置を下げるため全体が自陣に押し込められる。

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大久保の位置を下げることでパスルートを、
エウシーニョをトップに上げることで前線の威力を確保するとなると、
ガンバは憲剛を今野で相殺しても川崎を機能不全に陥れるに至らない。

それどころか中盤へと下がった大久保を誰がマークするのか、
逆にガンバは問題を抱えることになります。

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川崎が前半に挙げた2ゴールは
結局のところこの下がってくる大久保の対応を解決できなかった事に起因します。

右サイドの倉田秋が中に絞る形で大久保を潰しに行くも潰せなかったことで
本来マッチアップするはずの川崎の左SB登里享平がフリーとなり、
そこからディフェンスと2列目の間に低いクロスを入れた結果ボールが流れて
後ろからゴール前へと入ってきた大久保がシュートしGK東口順昭が弾くも
こぼれたボールを長谷川が押し込んだのが1点目。

中盤で大久保がフリーになったところから
ダイアゴナルランでゴール前に入ってきたエウシーニョへと浮き球のパスが通されて
後ろにボールが落とされると待ち受けていた三好康児が挙げたゴールが2点目です。

長所を消される中、なおかつ自らも不足するものがある中、
優れたアイデアを示して実行した川崎に対して前半は妥当なスコアが示されたと感じます。


修正を施すも新たな問題が発生するガンバ

前半で2点をリードされた時点でガンバが動きます。

それまでトップ下だった遠藤をアンカーの位置まで下げて
川崎の中盤で3人目の動きを作る大久保への対応を施します。

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この変更によってガンバの喫緊の課題は解決をみますが、
それとは異なる問題を抱えるようになります。

遠藤の位置が下がってしまったことによって
前からの圧力を弱めてやはり全体が下がってしまうと、
最前線との距離が遠くなることからアデミウソンが孤立してしまいます。

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前線のターゲットがアデミウソンだけとなったことでカウンターの起点が絞られてしまい
川崎の高い位置での守備が機能するとガンバは攻撃に移るのが困難になる。

ボールをガンバ陣内に閉じ込めることで
全体の位置が下がらない川崎はサイドバックが高いポジショニングをキープし続ける。

川崎のサイドバックの位置が高ければ
アウトサイドが気になるガンバのサイドバックは定位置を離れにくくなるため
川崎のサイドMFはそこから離れることでマークから外れて仕事がしやすくもなる。

右のエウシーニョにはダイアゴナルランのタスクが与えられていたものの
左の三好はより自由になることから捕まえるのが難しく、
ガンバは当面の課題を解決してもなお解決しない問題を抱えて前半を折り返すことになります。


ガンバの積極姿勢で手段を失った川崎

2点をリードしてからの川崎はいつ3点目をとってもおかしくなかったですし
もし奪っていたらガンバの逆転の目は限りなく小さかったのではないかと思います。

ところが、3点目を奪えなかったこともさることながら、
後半の川崎は前半のように優位な状況を維持できなくなった。

それは、ガンバがビハインドを負っていたこともあり
ボールにこだわるようになったからです。

ガンバは前半の終了間際に負傷した岩下に代えて阿部浩之を投入すると
今野をCBに下げて倉田を中盤の中央に配置替えをしていますが、
後半はその倉田と左サイドMFの大森が代わる代わるビルドアップに加わるようになったことで
川崎の高い位置での守備が嵌まらなくなった。

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それでもガンバがビルドアップでミスしていたことも手伝って
後半も序盤の間は川崎がガンバゴールに迫る場面もありましたが、
ガンバのミスが減り
川崎が攻撃した直後の守備の切り替えで遅れるところも出てくるようになると
徐々に川崎は高い位置で奪うことは諦めて守備位置を下げるようになる。

ガンバはボールを川崎陣内に押し込めると全体をプッシュアップして
ボールを川崎陣内に閉じ込めようとするので、
今度は川崎の方が自陣からボールを出せず攻撃に移るのに問題を抱えるようになった。

川崎はボールをキープしようとするものの
ガンバのプレッシャーが厳しい状況ではキープができないため最前線へ長い距離のボールを蹴るも、
この日はワントップがディフェンスを背負うタイプではない長谷川でもあるのでボールが収まらない。

地上もダメ、空中もダメとなったことでガンバの攻撃の時間が続くようになると、
細かなパスワークと藤春廣輝のスピードを使って左サイドを突破されて1点返される。

直後には足元で繋ごうとしたところでボールを受けに下がってきた大久保を狙い打ちにされて
自陣ゴール近くでボールを失い失点を重ねています。

高い位置での守備を基本とするチームであっても
それが嵌らなくなったときには下がって対応せざるを得ませんが、
川崎は引いた時の守備において耐性が低い。

そのため一刻も早くボールをガンバの包囲網の外に出して
再びボールポゼッションを高めるようでないとリードを保てないところがある。

この川崎の特長はそのまま日本サッカー全体に当てはまるところがあり
おそらくそれが日本サッカーの進むべき道の答えにもなっているのだと思いますが、
とにかくもう一度ポゼッションを高められる状態を作らなければならない。

しかしながら、大島と小林悠を欠いていたこともあり
ボールを包囲網の外に出してやるための手段が無かった、
それがこの試合における川崎の敗因ではなかったかと思う。

川崎は直後に長谷川に代えて森谷賢太郎を投入し大久保の位置を上げて状況の打開を試み、
田坂祐介に代えて中野嘉大を投入して
エウシーニョの位置を下げることによって右サイドに蓋をし藤春対策を施すも、
2点のビハインドを追いついたガンバの勢いを止めることはできず
アデミウソンのミドルシュートがゴールを揺らしてとうとう逆転される。

そこからスコアは動かず敗戦が決まると、
浦和が引き分けて勝ち点1を積み上げたことにより
川崎は年間2位でチャンピオンシップにタイトルを委ねることとなった。

ガンバが川崎の特長を消そうとしたときに問題の解決を図ったのは
「ボールを持たない」ことではなく「ボールを持つ」という選択肢だった。

「ボールを持つ」ことでアドバンテージを示していた川崎は
「ボールを失うこと」と共に全てを失ってしまった。

出された結果がどうだったということではなく、
日本サッカーがこれから歩む道を考える上で
非常に興味深い一戦だったのではないかと感じます。






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posted by ピーター・ジョソソン at 14:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | Jリーグ・天皇杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年10月20日

敗者なきピッチ

ちょっと遅くなってしまいましたが
今年から名称を変えて行われることとなったYBCルヴァンカップの決勝
浦和レッズ対ガンバ大阪の試合をみていきます。

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序盤の攻防を制したガンバの連動性

浦和レッズとガンバ大阪、
この試合に臨むにあたってのお互いのゲームプランは非常によく似ていたように思います。

できるだけ自陣ゴールに近づけないよう
相手陣内高い位置で守備をしてリスク管理することが約束事になっており、
ボールを相手陣内に運んだら閉じ込めようとする両チームの姿がありました。

しかし、お互いに相手陣内にボールを閉じ込めようとすれば
図らずも自陣ゴールに近いところでのプレーも強いられます。

自陣ゴールへの距離を近くしてかけてくる相手のプレッシャーの餌食になれば
ショートカウンターを受ける危険性が高まることからしても、
自陣でのプレーを強いられる際には
一刻も早くボールを相手の包囲網の外に出して危険を回避しなければなりませんが、
安易にボールを手放してしまえば再び守備に追われる。

そのため、お互いに似たプランをもって試合に臨んだ両チームが解決しなければならなかったのが、
相手陣内に運んだらボールを閉じ込めておくこと
自陣でのプレーとなったら危険を回避しつつボールを失わずにキープすること、だったように思います。

同じ課題を突きつけられた両チームでしたが
より良い解答を示したのはガンバの方でした。

後方から大きく蹴り出して浦和陣内にボールを運ぶと、
前線から浦和のボールホルダーに対してしつこくプレッシャーをかけ
後ろはラインを上げて縦にボールが入ってきたところを出足よく前に出て潰す。

前でプレッシャーがかかったら後続もラインを上げてスペースを狭めることは
ボールを相手陣内に閉じ込めようとしたら当たり前のことなのだけれども、
それぞれのプレーのタイミングがバラバラになることなく
ガンバの選手の動きは連動していたためより機能的で、
浦和は試合序盤にはほぼ攻撃へと移ることができなくなっていました。

それでもプレーが切れればガンバはプレッシングを一旦控えて守備を整えるため
浦和はボールを落ち着かせてガンバ陣内に攻め入ることになり、
やはり浦和もガンバ陣内にボールを閉じ込めようとします。

しかしながら、ガンバはボールを相手陣内に閉じ込める作業と同様
ボールを繋ぐ作業においても意思疎通がより図られているといった印象で、
それぞれが球離れを早くするワンタッチパスを使って浦和のプレッシングを回避する。

事前の意思の疎通とボールコントロール技術を駆使して
ゲームプラン通りに試合を進めたのはガンバの方であり、
試合序盤の攻防を制したガンバが主導権を握るようにして試合を進めていきます。


悪癖を出した浦和

ガンバが連動したプレスで相手陣内にボールを閉じ込めながらも、
ボールが落ち着きさえすれば浦和はその可変システムによりボールをキープします。

後方に阿部勇樹と柏木陽介が下がって組み立て
サイドにセンターバックとウイングバックを配置する浦和の陣形に対して、
無理に前から奪いに行こうとすればガンバは後方で破綻をきたします。

ボールを落ち着かせて前進してくる浦和に対してガンバは自陣に引くことになると、
4バックのまま試合に臨んでいるために浦和の5トップがギャップになります。

4バックのチームが数的不利を根本的に解決しようとしたら
昨シーズンのボルシア・ドルトムント対バイエルン・ミュンヘン戦で
トーマス・トゥヘルとジュゼップ・グアルディオラの両指揮官共にそうしたように
自らも5枚にする以上の解決策は現状考えにくい。

しかしながら、普段4バックのチームがその試合だけ5バックに変えれば
日常の光景を失うことにもなって自らの特長も損なう可能性も出てくる。

相手の長所を消すことと自らの長所を消すことをガンバが天秤にかけたのかは知りませんが、
5トップの浦和に対して4バックのまま試合に臨むためには相応の対応策が必要になります。

4バックのまま5トップの相手に対応すれば
最終ラインのところで1人足りない状況が生まれるため選手を他から補充する必要が出てきますが、
それぞれがポジションを放棄してしまえば元々の位置にスペースを作ってしまう。

そこでガンバは、4バックがペナルティエリアの幅で守備をし
ウイングバックにボールが入ってきたらできるだけサイドMFが戻って対応しながら、

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サイドMFが遅れるようであればサイドバックもしくはボランチが対応して
遅れてきたサイドMFはボランチのスペースを埋めるというように
ボールサイドに近い位置の3つのポジションの選手が連携してギャップを隠していました。

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そのためにブロックの前方では浦和の選手をフリーにしてしまうところはありますが
ギャップは露わになりにくい。

そうした状況にある中で攻撃にアクセントをつけようとしたのか、
ガンバのブロックの前でボールを受けた槙野智章が
後ろのカバーリングが十分でない状況で仕掛けた結果ボールを失ってしまった。

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浦和は失ったボールの回収を試みるも、
ワンタッチで繋いだガンバが前方へとボールをつなぐと
アデミウソンがマーカーの遠藤航に体をぶつけてボールをキープしてフリーとなり
50〜60mを独走して先制ゴールを挙げます。

本来なら、ボールを失った直後の高い位置での回収作業を優位に運ぶために
中央に絞って数的優位を与える存在でなければなかった槙野が
相手にカウンターされやすくなるピッチの内側で仕掛ける判断をするべきでなかった。

また、その槙野の仕掛けに対して遠藤がアデミウソンをコントロールできなければ
阿部勇樹は前方から戻ってきておらず、森脇良太も絞りが足りていない。

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槙野の仕掛けた判断からフォローに至るまでの判断において
浦和の守備は著しくリスク・マネジメントに欠けており、
かつてを思い起させる稚拙な判断の数々に対して相応の代償を払わされたように思います。


時間の経過がもたらすガンバの下降曲線

ガンバが1点リードして前半を折り返すと、
後半はビハインドを追っていた浦和が出足良くガンバのカウンターの起点を潰して
ボールを相手陣内に閉じ込めて攻撃する時間が増えます。

ガンバとしてはやはり浦和のプレッシャーを逃れるために
ワンタッチでボールをはたいてこれを回避しようとするのだけど、
浦和の選手がそれぞれ距離を縮めて密着して強くプレッシャーをかけるため
ガンバはボールをコントロールできず押し込まれるようになります。

前半のように足元で繋いでボールをキープして押し上げられないガンバは
リスタート等において後ろから大きく蹴って押し上げを図ろうとしますが、
前線でボールを収められないことによって
素早く攻守を切り替えてくる浦和に対して間延びした陣形を提供してしまう。

そこでガンバはアデミウソンに代えて長身の長沢駿を投入して
足元だけでなくロングボールを前線で収めて時間を作って押し上げる手段も確保しますが、
ガンバにとってのタイムリミットは刻一刻と迫ってきます。

攻撃で浦和陣内に深く攻め入れば攻め入るほど
前半から長い距離をカバーしてきたサイドMFの運動量の低下から
間延びが隠せないものとなってくる。

1度J2にまで落ちたガンバが1年でJ1に復帰して3冠を達成するに至った
その原動力が攻撃と守備を機能させるために上下動を繰り返すサイドMFの運動量です。

長谷川・ガンバの場合はサイドMFに運動量を求めるため
時間が経過してくるとどうしてもその量を確保するのが難しくなり、
サイドMFの運動量が落ちればチームとしての機能性を著しく欠くことになる。

そこで、大森晃太郎に代えて藤本淳吾を投入し、
ボランチの井手口陽介と今野泰幸の無尽蔵であるかのような運動量でもって
チームのオーガナイズを維持しようとするも、
ピッチの中央でボールを奪えた今野がチャンスと見て浦和ゴール前まで上がってしまうと
そのタイミングでボールを失ったガンバは浦和からカウンターを受けてしまう。

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5対4の数的優位の状況が生まれた浦和は
関根貴大からパスを受けた高木俊幸がシュートを放つ大きなチャンスを迎えるも
GK東口にセーブされる。

高木は関根の外を追い越した方が良かったように感じます。

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大きなチャンスをふいにしてしまった浦和ですが、
これで得たコーナーキックを直前に投入された李忠成が合わせて同点に追いつきます。

ピッチ内には李に先がけて長身のズラタンが投入されていたため、
ガンバの注意がズラタンに向いてしまっていたように感じます。

時間の経過がある意味でのチームの劣化にもつながるガンバに対して、
浦和は選手のリフレッシュが結果として違いをもたらした。

時間の経過とともに下降曲線を描いてしまうガンバと
緩やかながらも上昇カーブを描いていた浦和の曲線が
交わった時間帯に生まれたのが同点ゴールだったようにも感じます。


勝負弱くなかった浦和 熱戦に拍手

おそらくこの時間帯が過ぎればガンバも逃げ切ることを考えていたでしょうから、
同点ゴールは想像以上のダメージをガンバにもたらしたように思います。

運動量の低下から前半のようには連携してのカバーリングができず
ズレが生じてくるようになると、ガンバは肝となる真ん中を固める。

そのためにサイドにスペースが生まれる浦和は
前半の間に負傷した宇賀神友弥に代わって投入されていた右の駒井善成と左の関根で
ドリブルで仕掛けて何度もチャンスメイクするようになります。

同点に追いつかれて逃げ切りのカードが切れなくなったガンバは
運動量の低下する倉田秋を引っ張れるところまで引っ張ると
呉屋大翔をトップに投入して長沢を左サイドに持ってきて試合は延長戦に入っていきます。

浦和が駒井、ズラタン、李と投入していたのに対してガンバは長沢、藤本、呉屋と
それぞれが前線の選手を投入していることからも
延長戦はフレッシュな選手を前線に走らせる傾向がより強くなるとお互いに前後が間延びします。

スペースが拡がった中でお互いが攻守を切り替える展開となってゴールに近づきますが
ともに決められずPK戦に決着が委ねられると、
GK西川周作が呉屋のPKを止めて浦和がカップを掲げています。

延長戦後半には藤本のスルーパスを受けた呉屋のシュートがゴールポストに当たって
ゴールライン上をコロコロ転がるといった惜しい場面も迎えていたことからすれば
呉屋は掴みかけた「ヒーロー」の称号が一転して「戦犯」となってしまったように感じます。

しかし、この試合に戦犯と呼べるような選手はいなかったと言えるほど
決勝に相応しい熱のこもった一戦が繰り広げられたように感じるところで、
浦和とガンバの両チームに拍手を贈りたいと思います。






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posted by ピーター・ジョソソン at 16:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | Jリーグ・天皇杯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする